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Moon Whistle XP プレイ感想とお礼

 投稿者:夢前 黎  投稿日:2013年 9月13日(金)10時56分32秒
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  初めまして。
Moon Whistle XP、すごく面白かったです。
特にXレンジャーと世界の真実には驚かされ、切なくなりました。

真相に辿りつくまでの過程が本当に面白いゲームだと思いました。
伏線も丁寧で、想像が膨らみました。

最初は、ものを調べた時のモノローグから伺えるぜのんくんの
幼稚園児離れした観察力・言語力・知識と、オープニングの印象から、
「これはモラトリアム期の青年が人生を幼稚園時代から納得のいくように
やり直そうとしている話なのかな?」と思いました。
つまり、「ぜのんくんは本当は大人なのかな?」と思ったのです。
いずれぜのんくんは魔法が解けるか夢から覚めるかして現実に帰り、
この幸せな世界は消えてしまう、それでも強く生きていくというような
展開になるのではないかと身構え、町が楽しければ楽しいほど
切なくなりました。

ツェータくんの町に行った時は、工業っぽいタンクと発明少年の登場で
「未来かな?」と思いました。
次に行った時も、民家のテレビが新しいのを見て「やっぱり未来だ」
と思ったのですが、公園より先に行った時に反転マップということに
気づき、ぜのんくんの町よりも技術の進んだ裏世界や反転世界的なもの
だろうかと考え直しました。
結果としてそれは勘違いでしたが、はっきりと「未来だ」と分かるより、
いくつか可能性を考えつく方がわくわくできるので、
絶妙なさじ加減のおかげで楽しむことができました!
単に同じ地形にするのではなく、逆方向から見た地形にすることで
プレイヤーに「反転している」という情報が与えられ、
想像が掻き立てられるようになっていたと思います。

Xレンジャーの正体については、初め隠れ家に行った時は
積み木と絵本が置いてあるのを見て「ツルタ先生かな?」と思いました。
すぐに違うと分かりましたが(笑)

指紋でXレンジャー=未来のぜのんくんと分かるところは興奮しました!
キャラクターの誰もが気づかない中、自分だけが秘密を知ってしまった
うずうず感がたまりませんでした。

タイムマシンのことが分かった頃、僕はすっかり初めに感じたこと
(ぜのんくんは本当は大人説)を「違ったww」と鼻で笑うように
なっていました。
普通にXレンジャーが過去を変えに来たのだと思っていました。
それだけに、ぜのんくんの世界が自殺未遂で昏睡中の19歳ぜのんの
夢から生まれた世界だということが分かった時は衝撃を受けました。
最初の頃のように覚悟をしていなかったものですから……。
しかし、世界は消えないということで安心しました。

今にして思えば、オープニングのモノローグは
「子供に戻る前のぜのんくん」(最初の妄想)のものでも
「未来から来る前のXレンジャー」(途中の想像)のものでもなく、
現実の大学生ぜのんと、その心の中で泣いている
オルタナティブ・ぜのんのものだったのだと思います。

このように、世界を味わいながら進めるのが本当に楽しいゲームでした。


【気になったところ】

何か意図があってのことかも知れませんが、
プレイしていて気になったところを一応書いておきます。

・てんしのわっか
もらった時に「最強のぼうしです」と書かれていたので嬉しかったのですが、
装備欄を見てみたらてんしのリボンより2弱かったので残念でした´・ω・`

・アイポータブルの未収録曲
Moon Whistleは氷石彩亜さんによるBGMも素晴らしかったです!
けつばん以外全部集めたのですが、自爆しそうな子供たちのいる
隠しマップなどで流れている曲(Mhg_m14.mid)が
収録されていませんでした。
他の曲とファイルの名前が違うのと何か関係あるのでしょうか。

・ハルトのインフェルノ
最終章になっても、セイントファイアにはならないのですね……。
心の奥底には、まだ「ねたみのほのお」が残っているのでしょうか……。
そんなことはないと信じたいですが、
ハルトくんの心の不安定さはとても心配です。

・14年後の川
人々の環境への意識が高まったことで、ポイ捨ての缶がなくなる
ことを期待したのですが、そのままだったので残念でした。


【好きなところ】

・シャウト
大声を出すからいけないんだよと言われていじめられていた
ぜのんくんが「シャウト」を武器に活躍するのがいいですね!

僕は、Moon Whistleという作品自体が声を上げていると感じました。
「人の心の叫びを聞いてあげて」
「自分の心の声にも耳を傾けてあげて」
「素直な気持ちを出して、それでぶつかったとしても、
 ずっと腹の内で憎んだり蔑んだり恐れたり悲しんだりしているよりいい。
 声を出して戦わなければ、分かり合うチャンスは来ない」
そう語りかけているように感じたのです。
(もちろん感じ方は人それぞれです)

ですので、シャウトが技なのがとてもよかったです。
声を出していいんだよとMoon Whistleが言っているようでした。
スーパーシャウトがコロンちゃん専用技なのは残念でしたが(笑)

・ハルトくん
おじいちゃん想いでマグマの味方になってあげたい、勝たせてあげたいと
思っていたり、パパのことも好きでプレゼントを大切にしていたりと、
大人から見るとなかなか可愛い子供ですよね。
かつて脅して言うことを聞かせていた町の子供にまで
「かわいそうな子」扱いされていたのがよかったです。
どんな人も、多角的に見れば可愛いものだと思うので、
ハルトくんの描かれ方は好きでした。

・けいこさん
あのイベントは、現代の幼稚園のけいこさんのことを覚えているか
どうかで衝撃度が違いそうですが、僕は覚えていたので
「あの子死んじゃったの!?」と大変ショックを受けました。
しかし無事助けることができ、しかも芸術家として花開いてくれて
とても嬉しかったです。

・ツルタ先生
ぜのんくんへの愛が深い……。
現実の世界でも、ツルタ先生だけはぜのんくんを嫌わないでいて
ほっとしました。
母親でさえ気づかなかったのにXレンジャーの正体を見抜くことが
できたのも愛ゆえでしょうし、途中まではXレンジャーとなら
歳も近くてお似合いなのでは……と思っていました。
もう二人が会うこともないのだと思うと少しさみしいです。
でも、20歳ぜのんが(別れ際にツルタ先生のカードを渡していれば)
ツルタ先生のエールを胸に新たな一歩を踏み出すというのも、
安直なハッピーエンドよりトゥルーエンドという感じがして
よかったです。


【最後に】

ふりーむの掲示板にも、プレイ前の人が目にしても問題ない
感想を書き込みました。
確か、コメントが書き込まれるとトップページの
「話題のフリーゲーム」欄に掲載されるのですよね。
すでに名作として名高いMoon Whistleですが、少しでも
宣伝のお力になれれば幸いです。


素晴らしい作品をありがとうございました!
 
 
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