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理想と現実

 投稿者:今田勇三  投稿日:2009年11月 2日(月)11時06分50秒
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  NHKで民主党の政権交代に至った道筋をドキュメンタリーで綴っているが、一回目が昨日を終わった。小沢一郎がその骨格、日本改造計画を書いてから16年になるという。

色んな場面で、色んな登場人物が現れる。みんなの党の渡辺代表のお父さん、ミッチーも登場した。亀井さんと、野中さんの誘いに乗って、武村さんと村山さんの裏切りがあって、自民党は政権を取り戻した。

自民党と社会党が政権を組む事に憤った渡辺美智雄は小沢さんの誘いに乗って、自民党からの脱出を試みるのだが、派閥の幹部達、周りの制止で断念せざるを得なかった。断腸の思いだっただろう。

小沢一郎は様々な失敗から学んで、一度とった政権は何があっても、たとえ、悪魔と握手しても逃がさないと誓って、現在、神経を尖らせて、鳩山政権を支えている。

大勝負となるのは次の参議院選挙である。この選挙で勝てば、自民党も官僚も自分達が政権を失った事を完全に自覚する。それまでは、まだ、彼らは諦めない状況が続く。現在は、一番、危険な状況にある。

小沢さんは現実主義者なので、まだ、完全に官僚と対峙すると危ないと思っている。将来は完全な国民の代表である政治家主導の行政が運営されていくと思っているのだが、まだ、民主党に情報が少なく、情報の全てを官僚が握って、自民党の政治家と強いパイプがある間は、危なくて、安全運転が必要で、スピードが出せないと思っている。これが現実だと思う。

天下りや国会改革の、中途半端なやり取りはそこに原因がある。わかっていない新人大臣や、内閣幹部達が勝手に走り廻るのを、小沢さんが抑えているという状況に見える。

鳩山さんの命運は内閣の支持率次第だが、検察の判断でどうにでもできる状況で押さえられている。おそらく、国民の支持が高いという事と、人の金ではなく、すべては井戸塀、自分のお金を出したからという事で、情状酌量で会計責任者の罪だけという事になるだろう。新聞で報道され始めたが、相続税違反ではなく、自分のお金だと証明され、税金の滞納という事に収斂されそうだ。

だが、もしも、鳩山さんが逮捕されても、民主党がバタバタ割れないように、小沢さんは安全に安全を重ね、次善の策として、党をしっかり押さえ込んでいる。そうなれば、総理大臣が変わるだけとなる。菅さんは副総理として、そのために存在しているのだろう。これも細川さんの首が取られた時、教訓として学んだ事だろう。

確かに、国民の目から見れば、今の民主党の政治は理想から少し離れてしまった。だが、理想を推し進めると間違いなく、官僚は徹底的に反抗する。まだ、足腰の弱い民主党では持たない。理想と現実を秤にかけながら、着実に理想に近づける事が求められている。

その深い戦略は小沢一郎にあり、彼は参議院選挙を利用して、自民党と変わらない地方組織をつくることが、何よりも大切だと考えている。そのためには、新人は一生懸命、票田の草刈をすべきだと考えるのは当然の対策である。

天下りがどうだとか、マニュフェストがどうだとかの論戦はほんの一瞬の事であり、多くの事は1年も過ぎれば忘れ去られる。風頼りではなく、民主党は自民党と対峙できるしっかりした地方組織を持つことの方が、二大政党を定着できると考えている。

みんなの党の将来を考える時、常勝は江田先生と渡辺さんで、以外の人達は思い浮かばない。長期スパンで党の運営を考える時、小選挙区の選挙が続く限り、民主党か自民党(あるいは、分派した、自民党)と連立する以外に、党としての生き残り策は浮かばない。

どちらにしても、今度の参議院選挙がラストチャンスであり、そこで勝負をするしかない。自民党が分かれて、河野さんたちが出てきて合流するか、小沢さんと話をつけるか、どちらかが生き残る選択になると思う。

ただ、小沢さんと対抗して、河野さん達と組めば、10年以上は野党暮らしが続く事を覚悟しなければならない。健全な野党として、しっかり政索を掲げ、国会論戦を戦わしてもらえれば、すばらしい野党の元で、理想的な政治が行われる事になるだろう。そんな野党を将来の日本のためにみんなで応援するという事は大事なことだ。
 
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